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松苗あけみの傑作コメディマンガ。少女マンガ屈指のコメディではないでしょうか。 当初は学園ものでしたが、その後、キャラの成長とともに大人の世界を描く (でも相変わ らずドタバタ) ものになってきました。 1988(昭和63)年度、第12回講談社漫画賞の少女マンガ部門受賞作。 コミックスは全て集英社より、 ・前/後編 ・続編 全9巻 ・番外編 大奥純情絵巻 (ワイド版) 舞台をお江戸にしての大奥ドタバタ話 ・ロマンスの王国 第3巻 Fruits of Dreams (ワイド版) 実子の、1児の母になってもまだ不安な日々 ・21世紀篇 もう一度夢みたい!(現時点で1巻のみ、続刊) と、まさに純クレ・サーガの様相 (笑) とにかく絵がうまい! さすが、巨匠・一条ゆかりの元アシスタント。適度なギャグセン スが見事で、特に扉絵は毎回、気合いが入ってます。大判ポスターで欲しいくらい (笑)。 中心キャラは4人+1人ですが、実質は吉原(三白眼)実子でしょう。 上記の既刊だけで14巻もあるので、ピックアップするネタには事欠きません。 ・料理上手の実子がカレーを作り、弟が友達と堪能するシーン。好きなんですよ〜 (笑)。 ・実子の弟の友達の父親の趣味、「土地ころがし」 (笑) ・桃苗の彼氏(のちに結婚)、苺野君の母親のド派手なファッション。 ・実子の娘、実果が父方の祖母に人みしりするシーン。 等々、、、 でも一番のお気に入りは、実子のお母さんがする社交辞令の挨拶。吹き出しにめいっぱい に書き込んだセリフ、という表現は実に新鮮でした (笑)。 もはや、ライフワークの領域!? 今後も変わらぬテンションで笑わせていただきたいもの です。 ***追記(04/10/24) ・21世紀篇 もう一度夢みたい!の第2巻が刊行されました。 そして、これが純クレの完結編。これにて大団円。 冒頭、いきなり明彦君が27才で登場にびっくり。 あの人もあの人も、ついに身を固めることに、、、 松苗先生、純クレサーガ、おつかれさまでした。 |
2003年03月24日 01時41分16秒
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山下和美・著。 週刊モーニングに不定期連載されているマンガです。 大好きな作品でコミックス(講談社)を全巻揃え、番外編である「〜冒険」も買いました。 あ、傑作選は別です。 何にでも関心をもち研究熱心。 本が大好きで自宅は蔵書だらけ。 線を1本引いただけの眼。 絵に描いたような理論家。 それで4人の娘さんの父親。 柳沢教授の本に埋もれたような生活。う〜ん、、いいですねぇ。 私の愛読書の1つに、渡部昇一「知的生活の方法」(講談社現代新書)があるんですが 教授はまさに、これを具現化した人です。 知的生活を指向する者にとって、ひとつの理想ですね。家族は大変でしょうけど (笑) 短編としての完成度が高く、キラリと光るセリフがいろいろあります。 お気に入りをちょっとピックアップ、、、 *おじいちゃん(教授)を大好きな華子が、教授をまねて難しい本をムリして読む エピソードの結びの言葉 第59話/6巻 「その時 その時 興味が持てる本であればそれでよい 私もそうしてたくさんの本と出会ってきた」 *図書室の司書である井田女史が、依頼されていた本を柳沢教授に渡して 第105話/11巻。 「御専門の本から推理小説まで、なんでも本当に面白そうに読みますわね」 *大学生時代の教授と、堤教授の会話から堤教授のセリフ 第130話/16巻 「嫌いなものは嫌いっ! 芸術だろうが哲学だろうが、とどのつまりは好き嫌いっ!!」 (このセリフはピカイチ。まさに至言名言(笑)) フジテレビがドラマ化しました。 現時点で教授をハマリ役といえるほど表現できる俳優が思いつかないので、あの配役(松本 幸四郎)はいたしかたなし、かな。「赤ひげ」の頃の笠智衆ならピッタリ! (笑)。 ただ、奥さんは渡辺美佐子のほうがよかったのでは?と思います。そのほうが教授にあきれ はててる雰囲気がうまくでたような気が。 そうした中、華子役の子役の女の子はいい味だしてましたねぇ。 「山下和美短編集」というコミックスがあります(講談社)。 これに収録されている「ROCKS」もいい味だしてます。 「おじさんの心意気」みたいなものを表現するのがうまい人ですねぇ。と、しみじみ。 |
2003年03月22日 00時44分56秒
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